憧れの タージマハルへ いざ行かん
朝10時、僕はデリー駅にいた。タージマハルがあるアーグラ行きの電車に乗るためだ。
予約した席に座ろうとした時、僕の座席に東洋人顔の二人組が座っていた。
話しかけてみると日本人だった。ーーこの二人とは後に行動を共にすることになるとは、まだ誰も予期していなかったーー
確かこの時は僕が違う車両に乗り込んでいただけだった。テヘペロ。
無事に着席。とりあえず車内販売のおじちゃんからサモサを購入。インドでのフェイバリットフードだ。
5時間ほどでアーグラに到着。
アーグラに午後3時に到着後、駅構内で2日後のジャープール行きの電車を予約した。
そこで再び、例の日本人二人組に会った。この時は、あ、先ほどはどうも程度のあいさつをして別れた。
タージマハルとご対面
とりあえず寝床を確保する為に、インド旅行で最も面倒な作業「リキシャ―との交渉・乗車」に取り組んだ。
例によって運転手たちと揉めながらもなんとか宿に到着。
そこでは北海道から来た男性二人組と相部屋で、時間を持て余していたので一緒に夕景のタージマハルを見に行くことになった。
翌日も行動を共にした。宿からタクシーでタージマハルに向かった。
タージマハルは、想像よりも精巧で純白で巨大だった。
タージマハルを城だと勘違いしている人がいるが、姫の墓である。
世界で最も美しい墓だといわれている。
これを作ったシャージャ・ハーンは自分用の墓として黒いタージマハルを作ろうとしたが財政的に無理があり、断念したらしい。
見たかったなあ黒いタージ。今ならクラウドファンディングできたのにねえ。
タージマハル前で北海道の彼らと別れて、僕は一人第二の名所アーグラ城へと向かった。
アーグラ城も悪くはなかったがザ・ムガル帝国の城という感じで特段感想は無かった。
そしてアーグラ城でもインドの神様ーーガネーシャしか知らないがーーはいたずらを仕掛けてきた。
例の席を間違えた日本人二人組と2回目の再会をしたのだ。
今回ばかりはさすがにお互い「まじか」みたいな感じだった。