アナザースカイ、デリーへ帰還
ジャイプールを早朝に発つ鉄道に乗って、再びデリーに戻った。
前回の記事で述べたように、ジャイプールに向かう車内で苦労したので、今回はやや上等な席を予約してしまった。
奇跡すぎる再会
ジャイプールからデリーの道中、あまりの心地良さに僕は有頂天だったため、下車するのを忘れてニューデリー駅を一つ通り過ぎてしまった。
慌てて下車すると、デリー、アーグラで3回会った日本人2人組がいるではないか。
ジャイプールでは流石に会わなかったなと思っていた矢先の出来事だった。
彼らも下車し損ねたらしい。
どちらから声をかけたのかは忘れたが、徒歩とメトロを使って一緒にニューデリーまで戻ることにした。
道中で色々話をした。同じ学年であること、大学のこと、部活のこと、などなど。
そのまま一緒にランチを済ませ、--もちろんカレーだよ。確かこの時はバイキングでなかなかいい値段するレストランに行った気がするーー
宿を探していた僕に彼らが宿泊したオススメの宿を教えてくれた。
聞くと彼らは今日の飛行機で日本に帰るという。最後にバーに行った。
彼らが帰った後、僕の部屋はひどく静かだった。
デリーの主要な観光地はおおよそ回ったので、マイナーな場所を訪問することにした。
少しおしゃれな公園でお散歩したり、部屋で寝てたり、怠惰な生活を送っていた。
その間に撮った写真をどうぞ。
やっちまった。走れ!
日本に帰る前に、旅の前半お世話になった母の旧友と会う約束をした。
落ち合う場所は、「ラディソンブルホテル」のロビーのはずだった。
その時僕はレンタルWi-fiを故障させてしまっていたため、予定より何時間も早くホテルにいた。
約束の時間を過ぎても彼が来ない。
20分待ったところでホテルマンにWi-fiを使わせてくれた声をかけた。
電話をすると、なんと別の支店のホテルだという。
その支店は空港の近くで、僕がいた支店からはかなり離れていた。
タクシーもいなかった。どうしようかと途方に暮れていたところ、一台の大型バンが僕の目の前に停まった。
かの世界的旅行会社、エクスペディアの送迎車だった。
「120ルピーで乗るか?」
迷う余地はなかった。
空港近くのホテルに向かって、狂ったようにスピードを出してくれた。
30分ほど走ると、運転手が、
「ここからは走ったほうが早いぜ」
と言ったので僕は夜のデリーの街を駆け抜けた。
5分後、無事に母の旧友と合流し、美味しいビールをご馳走になり、空港へと向かった。
今回の旅は日本人も含めて優しい人、面白い人にたくさん出会うことができた。こうした出会いも旅の醍醐味の1つだと思えた。
インド編は以上で完結となります。
今回、バラナシやリシケーシュ、コルカタには行けなかったのでまた訪問する国にだろうなあとは思う。
次回からは、「デンマーク編」をお送りします。ナマステー。