おはようからおやすみまで
日本語の授業は毎日あるわけではないのでそれ以外の日は完全にフリーになる。
須藤や佐藤とバリリの自然を満喫したり、シティで買い物をすることもあった。
須藤は自身のタスクがあるので毎日共に行動するわけではない。次第に僕なりのフィリピンでの生活リズムができてきた。
7:00 近所の野犬の遠吠えで目が覚める。起床時間は須藤とほぼ同じだった。
7:30 灼熱の日光に舌打ちをしながら朝食を食べに近所の食堂「IDOLS」まで歩く。須藤は朝食を食べない人間なので一人で。おばちゃんと少々会話をしながらゆっくりと。
8:30 帰宅。とりあえずエッチなビデオを観るがWi-Fi環境が良くないため満足できずに諦めて近所のランドリーに洗濯物を持っていく。
10:00 犬と遊ぶ。とにかくフィリピンは犬が多い。
狂犬病のリスクもあるためあまり積極的に関わることはおすすめしないが、僕は子犬の誘惑に負けて毎日触れ合ってしまった。噛まれないように口元に手は近づけない・触る前に自分の手足に傷口が無いか確認する・触れ合い後の手洗い等最低限のリスクヘッジは行なった。
11:00~13:00 僕の卒業論文「The pollution of Tokyo bay and thats secondly effect(東京湾汚染とその副次的影響)」の執筆。おおよそ完成していたのでヘラヘラ書いていた。
12:00~18:00 この間に須藤のクラスに同行したり、アシスタントのコーラがバリリを案内してくれた。この辺りは次回以降のエピソードになる。
19:00 夕食。ほとんどの場合「IDOLS」にて。シティにいた場合はショッピングモールのレストランで。余談だがフィリピン滞在中、一切アルコールは口にしなかった。
20:00 犬と遊ぶ。そう、愛犬「MUSASHI」とイチャコラするフィリピンでの生活において最も重要な時間だ。
1週間後には、口笛を吹くとMUSASHIはキョロキョロしながら僕を探し回るようになった。可愛すぎて辛かった。
21:00 筋トレと入浴。旅人兼アスリートである僕にとって毎日の筋トレは欠かせない。そして水シャワーで汗を流す。
22:00 読書 日本から持ってきた経済雑誌か、須藤レジデンスに置いてあった小説を。
23:00 就寝
のんびりとした時間の中でノンストレスで過ごしていた。気が向いた時間に気が向いた場所に行く。本来人間のあるべき生活だった。
もちろん時々授業のアシスタントやプロジェクトについて須藤から相談を受けるといった活動もしていたことは強調しておこう。
それと念のために補足しておくが、僕はゲストとして扱われていないのでこのような堕落した生活だが、日本人ゲストは最大1週間強、日本語教室や観光を含めたアクティビティを希望に応じて須藤とコーラがしっかりとプランニングしサポートしている。
次回はバリリについて少し話そうか。