シドニーの港で
フィリピンから帰国した僕は中一日を経て気がつくとシドニーのホテルの一室にいた。
1年ぶりのゼミのフィールドワークのためである。今回はエコツーリズムの調査のためにオーストラリアに来た。
シドニーに3日間滞在後、メルボルンに国内線で移動し日本に帰国する旅程だ。
目的はフィールドワーク。何はともあれフィールドに出なければ始まらない。
ここまでこの記事を読んでくださった方なら気がつくかもしれないが、とにかく到着日の撮れ高が0に等しい。
ブログに書くことが無いならまだしも、報告書に書くことが無いまま帰国してしまうのでは。
僕たち一同は口には出さぬが皆同じ焦燥感を感じていたに違いない。
導かれるように港に向かった。
最初の晩餐
初日は港に行って満足した僕たちはホテルでスーパーで酒とつまみを買い込みホテルで過ごすことにした。
卒業を控えた僕たちは大学での懐古話や卒論の進捗について、はたまた就職活動について何時間も余すことなく話した。
あまりに盛り上がりすぎて4人中2人がノックダウンしてしまった。
シドニーでのその後
確認だが僕たちは調査で来ている。飲酒ばかりしていても仕方がない。
2日目以降は博物館に行き、報告書に使えそうなネタをひたすら拾い集める作業。そして夜は再びの飲酒。
レストランではひどく待たされたが、おかげで店を後にする頃にはすっかり陽が落ちていて幻想的なシドニー港の夜景と鉢合わせすることができた。
なるほど、注文から1時間待たせるのもレストランスタッフの粋な計らいだったのか。
どうだろう。キャベツ太郎のようにスカスカなフィールドワークは。
しかし僕たちを侮ってもらっては困る。この翌日にはブルーマウンテンズに、その翌日はビーチに繰り出した。
そこで学術的な収穫があったのかと聞かれれば大きなクエスチョン・マークが出現するが、そんなことは関係ない。
このブログにとっての撮れ高があるか否かが問題なのだ。とにかく次回はその2つについて書こうと思う。
実は今回の記事は執筆に2週間ぐらいかかった。何を書けばいいのか迷っておりキーボードを打つ手が止まってしまっていた。
嬉しいことに、最近また読んでくれている方が増えているのに申し訳ない。心配しないでほしい。
僕はシリーズの①が書けるとその後の②、③・・・とタンターンと書ける質なので。