アルプスでハイキング
その日は快晴。外を見たロメオがハイキングに行こうと言った。
アヌシーはアルプスの山々に囲まれているため、ハイキングにはうってつけの場所だ。
マックスをアパートに迎えに行き、本日のパーティーは完成だ。
ロメオの運転に酔いを感じながら、僕たちは登山口にたどり着いた。
ロメオ、ハイキングって知ってる?
まずは、ハイキングの定義を確認したい。僕がハイキングという言葉から想像するのは、
黄色いリュックサックを背負い、2人以上でゾロゾロと、何なら鼻歌でも歌いながら、しまいには頂上でお弁当でも広げてしまいましょう。「あら、太郎くん、素敵なタコさんウィンナーだこと。あら、マチ子ちゃんも、おいしそうな卵焼きねえ。あらやだロドリゲス君、おにぎりが転がってるわよ」といった会話がなされる平和度120パーセントのレクリエーション
(ゑがぺろ脳内辞典第23版より)
山野・海辺などを自然を楽しみながら歩くこと。ハイク。「春の山を―する」
(広辞苑第六版より)
少なくとも、遭難しかけたり、飲み物が無くなって焦り始めるのはハイキングではない気がする。
遭難 はじめました
さて、景色も眺めたし車に戻ろう。
僕たちは来た道ではなく、アヌシー湖が良く見える道から下山することにした。
下りは順調に歩みを進めた。
しかしおかしなことにいくら歩いても駐車した場所はおろかロメオの言うアヌシー湖が良く見えるポイントにたどり着かない。
山中なので地図も使えず、持っていた20デシリットル(この単位見たの久しぶりでしょ。ねえ)の水も飲み干してしまった。
1時間ほど彷徨うと、ロメオの記憶に残っているアヌシー湖が良く見えるポイントにたどり着いた。
フランスパンのサンドウィッチを三人で仲良く食らった。
今回はこの出来事を綴るためだけの記事でした。
本当は最終回の記事を用意していたけど、急遽差し替えです。
次は本当にフランス編最終回。