マキシムを待ちながら
翌朝、マキシムとは13時にヴェルサイユ駅で待ち合わせをしたので、午前中はシテ島にてノートルダム大聖堂(前回記事)、サント・シェペル、そしてマリー・アントワネットが収容されたコンサルジュエリーを訪ねた。
サントシェペルのステンドグラスはため息が出るほど美しい。
写真ではなかなか伝わらない美しさなので、是非実物を見てほしい。

5分ほどその場に立ち尽くしてじっとステンドグラスに見入ってしまった

聖書の絵物語になっている。くり抜いてコースターにしたらちょうどよさそう
この後行ったコンシェルジュエリーは正直これといった見どころは無かった。
中が涼しかったので休憩するのには適していた。
マキシムと行く大混雑ヴェルサイユ宮殿ツアー
鉄道のヴェルサイユ駅でマキシムと合流し、早速宮殿へと向かった。
何を隠そう今回の旅で5番目ぐらいに楽しみなことだった。
しかし、敷地内に入って茫然。
混雑は予想していたが、その10倍ほどの長蛇の列になっていた。
前に並んだ人に聞くと、チケットを買うだけで2時間ほど待つらしい。
マキシムにどうするか聞かれたが、モン・サン・ミシェルを諦めた僕だ。
ここで諦めたら諦め癖が付いてしまいそうだったので、マキシムが好きな「はじめてのチュウ」を二人で歌いながら待つことにした。

ディズニーランドは列をくねくね曲げて先が見えないように工夫されているが、ヴェルサイユ宮殿は残りの待ち時間を残酷に見せつけてくるスタイル。日陰も一切ない

宮殿前でパシャリ。チケットを買えた嬉しさと1時間並んだことによる疲弊とが入り混じった顔をしている
1時間ほど待ち、中に入れた。
案外すんなりだった。

最も有名な鏡の間。混雑しすぎてどれが鏡に映った自分かわからなかった
連続でヨーロッパを旅していると、同じような建物、同じような展示物にうんざりすることがある。
この時まさにその疾患にかかっており、展示物をしっかりと見ていない。
むしろ早く庭に出たい一心だった。

1時間ほど宮殿の中を見学した僕たちは庭に出た。外観を見ると改めてそのスケールに腰が抜ける。間取りは200LLLLDDDDKKKKKKKぐらいか
僕とマキシムはドッグランに放たれた若い室内犬のようにいきいきと庭を散歩した。
マリオカートの「ピーチガーデン」を彷彿とさせる園内は広大。
芝生、生垣、樹木のみで構成されているため次第に飽きてくる。

先が見えないほどどこまでも続いている園内には、巡航バスも走っている

園内で見つけたターコイズブルーのトンボ。長渕剛に見つかったらキレられると思うから日本には来るなよ
マキシムと彼の友達とヴェルサイユのバーでビールを飲み、パリに戻った。

斜光に輝くセーヌ川とパリの街。夕日とも呼べない、少しだけ薄いハイボールみたいな色の光が僕は好きだ
次回はパリ最終回、ルーブル美術館とエッフェル塔をお送りしよう。