The favorite City in the U.S
今回の旅のメンバー3人に「最も良かった街はどこか?」という質問をしたら、うち二人は「ニューオリンズ」と答えると思う。
それほどにルイジアナ州ニューオリンズの街は素晴らしかったし、情緒的だった。
ニューオリンズはジャズ発祥の地で、至る所で音楽が奏でられており、コンサートホールも充実している(後述)。
ちなみに、僕たちが訪れた日は「ニューオリンズ・マルディグラ」と呼ばれる祭りが開催されていた。
後で調べて知ったのだが、この祭りはリオのカーニバルと並ぶ世界で最も有名な謝肉祭らしい。
詳細な説明はここでは割愛するが、僕たちはそんなことも知らず、ニューオリンズの宙に舞うビーズのネックレスをキャッキャと楽しそうに集めていた。
そうこうしているうちに僕たちの首にはとぐろ巻く蛇のようにビーズネックレスが集まった。
僕はこの2時間後に目が覚め、「こんなネックレス絶対一生使わないや」と思い、ニューオリンズのガードレールにそっとかけておいた。
今頃地元の少年が拾って喜んでいると思いたい。
冒頭でも述べたとおり、ニューオリンズはアメリカでも忘れられない土地の一つだ。なぜか。なぜだろう。
ミシシッピ川?ジャズ?Old Americaな街並み?他の土地に比べて観光客が多くないので擦れていない「アメリカらしさ」があるのだろうか。
NO Music No New Orins
ニューオリンズでは路上パフォーマンスが盛んだが、同様にジャズハウスも点在しており、リーズナブルに本格的なジャズを楽しむことができる。僕たちもジャズハウスに向かった。しかしそこで富澤と僕が突然発作を起こす。
「$20って高くない?」
どちらが言い始めたか分からないが、もし僕の発言なら人生において最もナンセンスだ。
20ドルって、2000円ちょっとだぜ?アメリカまで来て2000円渋るって。ニューオリンズでジャズが聴けるんですよ?
ディズニーランドに来てポケモンGOだけやって帰るみたいなものだ。
少なくとも僕の全旅の中で最も愚かな判断だった。未だにこの判断は自分の中で謎が残っているし後悔もしている。
とにかく、僕と冨澤は入場を待つ列を外れてコーラを飲みながらニューオリンズをふらつくことにした。
次回は冨澤とミシシッピ川のほとりで残りのコーラを飲んだ後、素敵なプレゼントを受け取るというなんともハートフルな話をお送りしたいと思う。