2022.8更新再開。アメリカ編完結を刮目せよ。

スイス④(ジュネーブ) ジュネーブ2大巨塔との対談

3大ナントカ2大ナントカ

なぜ日本人は「N大〇〇」が好きなのか。もちろん僕も例に漏れずして。

”世界3大美女”はクレオパトラ・楊貴妃・小野小町。誰が決めたのか。

美しさなんて定量的に表せないものを「これが模範的美女だ!!」なんて押しつけられている気がしてどうにも僕は納得がいかない。

日本人は、義務教育から「N大〇〇的思想」を学ぶ。

そう、”世界4大文明”だ。

規模が大きくて有名な物を一括りにしておけばいいという考え方がいかにも日本人らしくて良い。

その4つ以外にも数多の文明があっただろうに。

名前もないような小さな小さな文明も学ぶ価値があるに違いない。

ちなみに、僕の中の”3大美女”は「石原さとみ・松岡茉優・吉岡里帆」だ。

こんにちは。日本人です。

今回の記事では、”ジュネーブ2大観光地”に行ったことについて綴ろうと思う。

ジュネーブ大学でうたた寝から目覚めた僕は、再び徒歩でレマン湖に向かった。

せっかくなので真下まで行ってみた。

濡れた。当たり前だ。

f:id:egapero0830:20191025184255j:plain

140mの大噴水。風がなければ一本の線のように真っすぐ噴き出る

ホステルにて

僕が宿泊したのは一泊4000円強と、ジュネーブ周辺では格安とも言えるドミトリーだ。

僕が収容されたのは2階の8人部屋で、隅にはカードキー付きのロッカー、銀色の二段ベッドが整然と並べられていた。

共有の清潔なシャワーとキッチン。そしてフットサルコートぐらいの広い食堂がありパリのそれと同様、簡単な朝食が提供され、それぞれが皆無言で食べていた。

夜にはロシアワールドカップの決勝トーナメントが放送されており、毎晩そこに座って静かにサッカー観戦を楽しんだ。

キッチンには調理器具が揃っていて誰でも利用できたため、物価の高いスイスで生き抜くために僕は自炊をした。

ジュネーブ到着初日にスーパーマーケットを1時間ほどうろつき、トマトソース・スパゲッティを作ることに決めた。

乾麺、マッシュルーム、オリーブ、チューブトマトソース、そしてサラダ用の野菜を購入し、地元民さながらエコバックを提げて帰路に就いた。

初クッキングの結果

最大の失敗は分量だった。

どうやらパスタは茹でるとかさ増しするらしい。

味ムラもひどく、土に落ちたナポリタンを犬食いした味だった。

味付けは皿に盛る前に行うのが古からの慣習だそうだ。

悠にに三人前はあるであろうパスタを食堂で泣きそうになりながら食べている僕を通り過ぎる人の80%が二度見していた。

f:id:egapero0830:20191027223148j:plain

完成した料理。サラダはとても苦く、スパゲッティは土の味がした

二日目の夕食はキッチンで一緒になったイラン人女性に缶詰の開け方やパスタの茹で方を教えてもらった。

小学校の給食に出しても腹ペコの子供たちなら貪り食ってくれるだろう程度の味にはなった。

国連

3日目の朝、僕はいそいそと国際連合ジュネーブ事務局に足を運んだ。内部ツアーに参加するためだ。

世界各国の国旗が並ぶ壮観なゲートとガンディー像、地雷やクラスター爆弾への反対を象徴する壊れた椅子像前を通り過ぎ、受付に向かった。

なんとなく嫌な予感がした。

僕の番になって警備員が言った。「パスポート」

全身の力が抜けた。

何を血迷ったのか、

僕は出発前にドミトリーのロッカーに丁寧にパスポートしまったのをはっきりと覚えていた。

一応事情を説明してパスポート無しでも入れないか交渉はしてみたがもちろん拒否。

れっきとした国際機関がそんな融通を効かせても不安になってしまうので、少し安堵した。

良かった。

世界の平和はいつか訪れるに違いない。

絶望と安心が混じった妙な気持ちでホステルにパスポートを取りに戻った。

少し昼寝をし、午後一番再訪問。1時間半ばかりのツアーだった。

中身は特にこれといった物はないが、「国連施設には入れた」という高揚感だけでもお金を払う価値があったと思う。

いよいよ次回はスイス最終回。ハンカチをご用意してお読みください。

コメントを残す