2022.8更新再開。アメリカ編完結を刮目せよ。

スイス①(ジュネーブ)物価との闘い~旅の中盤油断禁物膝栗毛~

世界最高物価水準の洗礼

フランスを出発し、一時間ほどバスに揺られるとジュネーブ駅に到着した。

旅が始まってもう10日ほど経ったけれど、フランスで油を売りすぎて一カ国しか廻れていないことに若干の後悔を覚えながら永世中立国、スイスに降り立った。

空腹を覚え、食事をしようと駅の周りを散策した。

話には聞いてはいたが、どの飲食店もとにかく高い。

スイスでは食事を愉しむことを諦めた僕は、我らのオアシス・マクドナルドを見つけて入店。

しかしここもやたら高い。僕の知っているマクドナルドではない。長年来の友人に裏切られた気分だった。

結局、スーパーで水とバナナを一本購入。

ある意味スイスらしい食事かもしれない。夕飯は自炊することに決めた。

もう夕刻だったので僕は鉄道に乗り、宿泊予定の二駅隣のニヨンという町向かった。

驚いたのが運賃だ。

ジュネーブからニヨンまで片道16分ほどだが、10スイス・フラン(1000円強)を支払った気がする。

三日間滞在するので、毎日ジュネーブに行くとしたら電車賃だけで10000円近く飛ぶんじゃないか?

先行きが不安になった。

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その日はホテル前の真っすぐな道を日が暮れるまで歩いてみた。 キングオブ・のどかなニヨン。アヌシーで連日パーティーをしていた僕にとってはちょうど良い町だ

取り込まれた少年

散歩中、不思議な物を見つけたので紹介したい。

路上で見つけたリゾートか何かの看板。

CGのキャラクターがくつろいでいる一見何の変哲もない広告だがよく見ると・・・

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!!!

どうした少年??

CGの女性に抱きかかえられている、いや、連れ去られたようにも見える実写版アジア人少年。

「オニイチャン、タスケテ・・・」

そんな悲痛な声が聞こえるようだ。

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少年の叫びをよそに草を貪るのんきな馬たち。もしかしたらニヨンは摩訶不思議な町なのかもしれない

散策してみる価値がありそうだ。

そう思った僕は予定を変更し、翌日はニヨンの街を歩くことにした。

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